「女子美」の略称で知られている女子美術大学について、特徴や評判などを紹介していきます。女子美ではどんなことが学べるの?卒業後の進路やOGの就職事情は?など、気になる女子美の情報をチェックしてみてくださいね。
明治33年(1900年)に「私立女子美術学校」として創立された女子美術大学は、私立の美大の中では最も長い歴史があります。当時、女学生は高等教育機関での美術教育を受けられなかったことから、美術・芸術による女性の自立や地位向上を目指して創られました。女子の美術教育に特化した大学は、日本国内で女子美だけ!世界的に見ても非常に珍しい美大です。
女子美術大学には、女子美ならではの多様な専攻・コースが設置されています。美術学科、デザイン・工芸学科、アート・デザイン表現学科、共創デザイン学科の4学科があり、15の専攻・コースからやりたいことを見つけられるのが魅力です。例えば、アート・デザイン表現学科には、キャラクターデザインや絵本・ぬいぐるみ表現を学べる「ヒーリング表現領域」、クリエイティブな「場」を創造する表現者を目指す「クリエイティブ・プロデュース表現領域」といった女子美独自のコースがあります。また、2023年4月に新設された共創デザイン学科では、デザインに加えてテクノロジーやビジネスについても学び、これからの社会で活躍できる「共創力」を持った人材を育成しています。
創立から120年以上の歴史がある女子美術大学は、これまでたくさんのアーティストやクリエイターを輩出してきました。女子美のOGには、著名な美術家やデザイナーも多く、世界的にも人気のあるキャラクターのデザイナーもいます。
女子美卒業生の進路は、アーティストとして作家活動を希望する人、デザイナーなど企業のクリエイティブ職に就く人、一般企業に就職する人など幅広いです。
キャンバスの中央に図書館があり、入学後に利用方法についてのガイダンスがあります。4階建てで、特に美術に関する本を多く所蔵しています。東京藝術大学では蔵書を手に取ることがあまりできないと聞いたことがありますが、女子美では本棚から手に取ったり、自分で探したりできます。休み時間や空きコマには図書館に行くことが多いです。レポートの時期には、たくさんの学生が残って勉強しています。コピー機やパソコンもあり、図書館でレポートをプリントアウトする学生も多いようです。
キャンパスが広いところが気に入っています。広い方が大学に通っている感じがして好きです。学食はなんとなくおしゃれで良いです。1人で座れる席から、グループで座ることができる、まるでファミレスのような席まであります。画材を安く売っている売店もあります。品ぞろえは特別良いわけではないのですが、割引してあるのが良いです。周りにはかなりの面積の芝生やテニスコートもあります。女子美アートミュージアムという美術館もあり、空きコマや休み時間に展示を無料で見に行けます。
ゲームやアニメについて学びたい人や、キャラクターが好きな人にはとてもおすすめです。3dCGや、イラストレーター・フォトショップについての使い方や活用法についても学ぶことが出来ます。1年生の時は自分があまり興味が無いこともやりますが、そのおかげで今までやったことがなかったけれど実は自分にあっていることなどにも出会えます。
教授陣のキャリアが凄いです。資生堂に今も務めていらっしゃる教授が多く、視点が面白いです。設備も充分ですし、課題はそこまでつめつめではありません。
年のうちは幅広いデザインを学びます。しかし一貫してデザインというものの考え方、基礎を教えてくれます。学年が上がるにつれて専門性が上がります。学校から配られる物資も充実しています。
先生方もたくさんサポートしてくださるので凄く満足していますが、結局は全て自分次第だと思います。自分から行動するのが1番大事です!
最初1年はデザインの技術を学ぶというより、考え方や発想力を鍛える授業が多いです。全く触れてこなかった分野に触れるチャンスもあるので自分を広げることも出来ると思います!
施設の充実度、授業を通しての学びの機会がとても多くあります。楽しく学びながらも自身の制作スキルを上げることが出来ます。忙しさはありますが充実した学生生活を送ることができます。
社会でご活躍されている方々が実際に講師として授業を行なっている為リアルなお話や経験、意見を聞くことができるので非常に面白くたくさんのことを学べる機会が多くあります。
他の大学と比べ、教授方と学生との距離が近く、相談もしやすい環境なので、しっかりと美術や自分の作品とを客観的な意見を通して向き合えると思います。
美術経験があまり無い学生も多い為、基礎から学ぶ様な授業もあります。今まで美術系の高校や大きな予備校での経験がある人には物足りなさを感じる部分があるかもしれません。
女子美が他の美大と大きく異なるのは、やはり「女子のための」美術大学であるところでしょう。アーティストとして、クリエイターや教員として、「社会で活躍できる女性を育てる」という創立時からの理念が女子美の魅力の1つです。ちなみに、女子美術大学の文化祭である「女子美祭」は、作品展示はもちろんのこと、女子美生による手作り雑貨等のマーケットも大規模で見応えがあります。進路選択の参考に訪れてみてはいかがでしょうか。