美大受験にデジタルデッサンは必要か?
デッサンの方法には、アナログとデジタルがあります。絵を描くといえばアナログというイメージがあるかもしれませんが、最近はデジタルデッサンで生み出される作品も増えており、デジタルを学ぶべきかどうか悩んでいる受験生も多いでしょう。
ここではデッサンにおけるアナログとデジタルの違いと美大受験にデジタルデッサンは必要かどうかを紹介します。
デッサンにおけるアナログとデジタルの違いについて
使用するアイテムは大きく異なる
アナログとデジタルは、そもそも描き方が大きく異なります。
アナログでデッサンしようと思うと、鉛筆・画用紙・イーゼル・消しゴムなどさまざまなデッサン用品を用意します。デジタルの場合、パソコンやスマホ、タブレットなどがあれば、それだけでデッサンが行えます。
手間をかけずに同じような画が描ける
アナログの場合、アニメのキャラクターが滑らかに動いているように見せたいとき、細かな違いだけの画をたくさん描かなくてはなりません。アナログであれば、当然すべて一から描く必要があるでしょう。
一方でデジタルであれば、同じような画であればコピー&ペーストをして、手直しが必要な部分だけを買い替えれば良いため、手間をかけずに同じような画が描けます。
また修正のときも同様です。アナログの場合は一発勝負なので、消しゴムで消すことはできますが完全に元通りにはならないでしょう。デジタルなら、1つ前に戻ることで、元通りにできるのが特徴です。
かかる時間が大きく異なる
上記でもお話したように、デジタルは同じ画がコピー&ペーストできるだけでなく、特殊な鉛筆や太い鉛筆などのツールも内蔵されています。鉛筆1本で表現するアナログでは時間がかかるようなデッサンも、デジタルならツールを使いこなせば短時間で完成します。
美大受験にデジタルデッサンは出題されない
美大受験の実技試験では、アナログでのデッサンを求められます。デジタルデッサンは出題されません。デジタルデッサンは効率よくデッサンができるため、本番がアナログだった場合、デジタルと同じ感覚で描き始めると時間が足りなくなり、試験時間内にデッサンが完成しない、という事態が発生してしまいます。
デジタルはあくまでもデッサンの応用として考え、まずはアナログで練習しましょう。実際に美術予備校でも、デジタルではなくアナログで練習しています。
ただし、デジタルデッサンで自分の好きな絵を描いて息抜きをする、アナログデッサンのレベルをあげるために練習ツールとして使用する、などの方法であればデジタルも役立ちます。
美大受験に向けてアナログデッサンを練習しよう
デジタルデッサンの人気が高まりつつある時代ですが、美大受験の本番で行われる実技試験では「アナログ」でのデッサン力が求められます。アナログの実力をつけるために大事なのは、とにかく練習あるのみです。アナログデッサンの練習を重ね、美大受験に挑みましょう。
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