美大受験がつらいと感じる理由
美大受験がつらい、という受験生からの声を多く聞きます。志を持って美大受験予備校へ入学したけれど、予備校への足が重いという受験生もいるようです。
いったい何が美大受験生の「つまずき」になっているのでしょうか。まずは美大受験がつらくなってしまうポイントから見ていきましょう。
美大受験がつらくなるポイント
ネット上には、現役美大生や現役受験生、美大のOB・OGなどがまとめたブログ等がたくさんあります。美大受験をつらいと感じている方は、ぜひ、それらのブログ等に目を通し、自分との共通点を見出すことで受験を乗り切るきっかけにしてほしいです。
美大受験生が感じている「つらいポイント」を6つほどご紹介します。
正解のない目標を追い続けるのがつらい
受験の課題として制作する作品に、正解は存在しません。
英語や数学などの一般的な受験科目とは異なり、内容を覚えて練習を繰り返しても、その努力が必ずしも受験で報われるとは限りません。逆に、何ら特別な訓練もせず合格した受験生もいる、という話も聞くことがあります。
正解のない目標に向かって努力することに、美大受験生は「つらい」と感じることもあるようです。
作品の評価が上下しやすいのがつらい
評価者によって作品の見方が変わる部分もあってか、課題ごとの評価が上下しやすく、低く評価されたときの精神的ダメージが軽くありません。
英語などの一般的な受験科目の場合、毎回の模試で偏差値はおおむね安定していますが、美大受験生の作品の評価は毎回大きく上下するため、結果を見た際に「つらい」と感じることもあります。
絵が上手になっても合格率が上がるわけではないのがつらい
絵は描けば描くほどうまくなりますが、絵がうまいということは、もし小さなミスがあれば目立ちやすくなるということ。この小さなミスが基本的な部分だった場合、評価者は「基本ができていない」として大きく減点します。
一方で現役生の場合、まだ絵が上手ではない面もあるため、ミスが埋もれて見えにくくなることがあります。結果、技術的に未熟な現役生が合格することもありますが、この状況は多浪生にとってかなりつらいでしょう。
一日中絵を書いているのがつらい
当然ですが、美大予備校ではたくさんの絵を描くことになります。夏休みなどは、朝から夕方まで一日中絵を描き続けることもあります。
いかに子供のころから絵を描くことが好きな人でも、一日中絵を描き続けることに慣れていないのではないでしょうか。この状況を「つらい」と感じ、美大受験を諦める人もいるようです。
美大のイメージが変わってしまってつらい
美大には宮廷画家のような学生が多いという理想的な印象を抱きつつオープンキャンパス等に行ってみると、意外にも現代アートやデザイン系の作品を好む学生が多いことに気づきます。
もちろん、大学によりその雰囲気は異なりますが、事前のイメージと現実の大学のイメージに感じるギャップが、美大受験を「つらい」と感じさせることもあるようです。
「美大に行って将来どうすんの?」と思われるのがつらい
美大出身者であっても、デザイン会社や学校教員として就職する現実的な道はあるものの、世間一般の中には「美大に行って将来どうすんの?」と思う人もいるようです。
特に、都会よりも地方では、そのような傾向が強めです。これら周りの目に囲まれながら美大を目指して努力しなければなりません。「つらい」と感じても無理はないでしょう。
美大受験のつらさを乗り越える方法
未来を描く
受験生の間は、本当はやりたくないことでも「やらなくちゃ」という感覚で努力していますが、合格すれば「やらなくちゃ」から解放されます。基本的に自分の好きなことを存分に学べることになるため、急に心が明るくなるでしょう。
受験生としての「今」ではなく、合格した後の「未来」に思いを寄せることで、美大受験のつらさを乗り越えていきましょう。
メンタル面の考え方を整理する
美大受験に限りませんが、長い受験生活の中では、メンタル面を整理して着実な一歩一歩を踏むことが非常に大切です。焦らず、他人と自分を比較し過ぎず、自分の進捗を実感することで自信につなげていきましょう。
合格後の明るい「未来」を思い描きつつ、余計なことを思案せず目先や足元にある課題のみに目を向けることもまた、大事なメンタルコントロール法です。
受験がつらくても美大に行った方が良い理由
たとえ受験がつらくても、美大に行ったら次のような「良いこと」があります。これらも励みにして受験生活を乗り切りましょう。
同級生から刺激を受けられる
美大に入学すると、自分よりレベルが高いと思われる同級生や、自分とは全く趣向の違う同級生など、様々な面々と一緒に学ぶこととなります。これら個性豊かな同級生とともに学べる環境は、今までの受験生活にはない大きな刺激になるでしょう。
ファッションに寛容
美大はファッションに寛容な環境なので、これまでの高校生活とは異なり、自由にファッションで自己表現できます。服装だけではなく、髪の色やヘアスタイルにも制限はありません。絵や彫刻だけではなく、自分自身も作品として表現できます。
スキルが生かせる
美大生は、予備校や大学で学んだスキルをそのまま活かせる場が意外に多くあります。たとえば美大で映像を学んでいる学生は、比較的簡単に動画編集のアルバイトなどを見つけられるでしょう。
経済学部や法学部、文学部など、他の学部の学生にはない美大ならではのメリットではないでしょうか。
美大で学べることは?
美大入学後の自分をイメージして受験を乗り越えよう
「なんとなく美大に行ってみたい」という漠然とした動機で美大を目指すことはおすすめしませんが、美大でやりたいことが明確な人にとっては良いステージになるでしょう。今はつらいかもしれませんが、近い将来にやりたいことだけをやっている自分をイメージし、ぜひ受験を乗り越えてください。
なお、下記のページでは、実技と学科試験の力が身につく美術系予備校をご紹介していますので、美大受験生は参考にしてみてください。