私立の東京5美大には含まれませんが、芸術大学・美術大学の最高峰と言えば、東京藝術大学で間違いないでしょう。そこで、ここでは番外編として、謎多き東京藝術大学について、その特徴や入試情報などを紹介していきます。
東京藝術大学は、総合芸術大学として日本で唯一の国立大学。そして、国内の美大・芸大の最高峰と言われています。美術学部・音楽学部ともに、多くの芸術家や音楽家を輩出してきました。藝大の前身は、1887年(明治20年)に創立された東京美術学校です。1949年(昭和24年)に東京音楽学校と統合して、現在の東京藝術大学が設立されました。
東京藝術大学の入試は、その難易度の高さから「東大よりも入るのが難しい」なんて言われることも。実際には、必要とされる力が違いすぎるので比較することはできませんが、日本最高峰の芸術大学であることや、倍率の高さからも、非常に難関であることが分かります。令和5年度(2023年度)入試の合格倍率は、美術学科全体では12.2倍、最も高かった絵画学科油画ではなんと19.2倍でした。
藝大の美術学部は、浪人生の割合が多いことでも知られています。合格者の半数以上が浪人生ということは珍しくありません。これは藝大合格を目指して、浪人覚悟で受験する人が大勢いるためでしょう。ちなみに、音楽学部の倍率は3.3倍となっていて、現役合格者の割合が高いようです。
また、東京藝術大学は国立大学なので、一般選抜では大学入学共通テストの受験が必須となります。美術学部は、建築科(5教科6科目)を除いて、国語と外国語を含む3教科3~4科目の受験が必要です。
東京藝術大学の上野キャンパスは、道路を挟んで美術学部と音楽学部に分かれていて、それぞれ「美校」「音校」と呼ばれています。普段はそれぞれのキャンパスに分かれて活動していますが、いざとなれば美術と音楽を融合させた創作ができるのも藝大ならでは。違う学部・学科の学生が協力して作品などを作り上げることも多いとか。
美校と音校の共同制作としては、東京藝大の伝統となっている「藝祭」での神輿パレードが有名です。日本画専攻×邦楽科、デザイン科×作曲科というように、美校と音校がチームを組んで神輿と法被を制作します。迫力ある神輿や音楽で上野公園などを練り歩く様子は圧巻です。
同じ科目の学生でも多様な価値観と作家性があり、他専門科目の学生とも刺激を受け合うことができます。また学生同士の立ち上げたイベントや企画が学内で承認されやすかったり、学外でもすぐに展示やイベント開催の機会が得られることが作家の卵としてはもっともありがたいことだと思いました。各科目の学生それぞれが高い専門性と技術・知識を持っており、学内の施設も水準が高く、普段学んでいる中でも様々な視点を得ることができます。また教授陣・OB、OG含めプロの作家ともすぐにつながりを持つことができるので、意欲さえあれば在学中にでも作家として本格的に活動を始められます。
最近新しくなった図書館にはたくさんの美術と音楽に関する本があります。アートブックは一般本に比べて高いのでいくらでもタダで借りられることはありがたかったです。また、校内にある大学付属美術館には在学生は無料で入ることができます。校内で行なわれる音楽コンサートも無料で、アートや音楽を身近に学ぶことができました。大型プリンターやレーザーカッター、木工室は講習を受ければ無料で使用することができるので、作品制作に集中できました。
絵を描きたい!美術がすき!という方には本当におすすめできます。何より、教育や指導の質も良く、自由に表現を楽しむことができます。
講師それぞれに個性があり、自分の作風傾向にあった講師からの専門的な技術や知識を学ぶことができます!
デザイン科は本当になんでもありなので表現方法をいろいろ試せますし、クラスメイトの作品もそれぞれ全く違いますからあれもやりたいこれもやりたいという私にはとても合っているなと感じています。
専門的な講義以外にも、オムニバス形式で気になる範囲を広く浅く知れるような授業が充実しています。
専門性が高い分野であるので、工芸について学びたい方や、技術を磨きたい方にとても良い大学だと思います。コネクション等も充実しているのではないでしょうか。ただ黙っていれば、大学がどうにかしてくれるという考えではなく、授業を含め制作をしたり、展示参加や、コンテストに作品をだすなど、自分から積極的にこの大学を活用するという考えの人の方が合っているように思います。
絵を勉強したい人はとても良い大学です、更に画力を高められるしそれに周りに同じ趣味の人たちがいるので入って損はないと思います
充実しています、芸術関係の授業を主にしており芸術の力を高めるために日々活動をしております
美術を本気でやりたい人にはとても良い環境です。
周りの人のレベルも高いので、互いに競いあえます。
自由なので、やりたいことを見つければどんどん学べます。
講義や授業はとても分かりやすいです。
質問などもしやすく、丁寧に答えてくださいます。
東京藝術大学に入学したら、刺激的な学生生活が過ごせそうですね。気になる方は、藝祭やオープンキャンパスに参加して、雰囲気などをチェックしてみてください。ただし美大・芸大の最難関なので、合格のためには相当の努力と入試対策が必須です。
※音楽学部もあり