国公立美大の受験事情とは?
ここでは、国公立の美大の受験事情について、受験のメリットやポイントなどを含めて紹介します。
国公立の美大を受験するメリット
学費が抑えられる
国公立の美大を受験する大きなメリットは、私立の美大よりも学費が抑えられるという点です。私立と比べると1年あたりの学費が半分以下の国公立もあります。合格後、経済的に無理なく通えることを考えて国公立の美大を受験する、という選択を検討してみましょう。
学生が少なく教員にしっかり見てもらいやすい
大学によりますが、国公立は私立よりも学生が少ないため、学生と教員の距離が近い点は特徴の1つです。普段の制作指導や就職活動のサポートなどを含め、1人ひとりをしっかり見てもらいやすい環境です。
他学部との交流ができる
国公立の美大の中には、美術系以外の学部が設置されている大学もあります。サークル活動をしたり、大学で分野をまたいだプロジェクトが行われていたりすると、自然と他学部の学生とも交流ができ、より幅広い学びが得られるでしょう。他の学部の生徒から良い刺激が受けられます。
国公立の美大を受験する際のポイント
学力アップのための受験勉強も必要
国公立の美大を受験する場合、学力アップのための受験勉強も必須です。私大の場合は、AO入試や推薦入試など実技の力のみで入学できることも多いですが、国公立の場合はそうではありません。
美大に入るために…と実技対策だけをしていても、学力で合格ラインを満たしていなければ、入学できないのです。
できれば毎日、しっかりと学力アップのための受験勉強を取り入れ、受験対策を行いましょう。学力に不安がある…という人は、塾や予備校に通って学力向上を目指すのがおすすめです。
美術の予備校で学ぶ
美術系の高校から美大への入学を希望する場合は、すでに高校の授業で実技を行っていますが、それ以外で美大を目指す場合は、美術の予備校に通うのが一般的です。実技の実力アップのために通う予備校で、週に2~3回ほどは予備校で学びます。できれば高校1年生から、遅くても高校2年生までに通い始めるのが良いとされています。まずはデッサンから、その後実技試験に特化した対策を行います。
美術の予備校では講師から指導が受けられ、合格のためのアドバイスがもらえます。またレベルの高い生徒が多く集まってくるため、自分1人で実技練習をしているよりも良い刺激になるでしょう。
志望校に合わせた実技対策をする
上記でお話したように、基本的には美術の予備校で学んで実力アップを目指します。そして実際に受験対策としての実技はどのように行うのかというと、目指す大学の実技試験の内容によって異なります。
早めに志望校を決めて、その志望校が行う実技試験に特化した対策を早く始めることが、合格率アップにつながるでしょう。
まとめ:国公立の美大について知っておこう
国公立の美大は私立の美大よりも学費が安く、他学部の学生と交流できたり、教員との距離が近かったりとさまざまなメリットがあります。それらのメリットを踏まえて国公立の美大を受験したいと思ったら、早めの受験勉強が必要です。
私立の美大は実技重視で入学できる大学が多い中、国公立は学力も伴っていなければ入学ができません。学力アップのための勉強もしっかりと行いましょう。
実技対策に関しては、美術予備校へ通って実力をつけるのが合格への近道です。以下の記事では、美術予備校「湘南美術学院」について紹介しています。