高校生の進路相談では「自分に向いている仕事がわからない」という悩みが多いものです。将来の職業を決めるのはまだ先の話と思える上に、興味の対象も変わりやすい年代ということもあるでしょう。
高校生のときに明確な夢がなくても問題はありません。
大切なのは、“なんとなく好き”や“自分らしさとは何か”を知ることです。それだけで職業選びはグッと探しやすくなります。
ここでは、職業タイプ理論RIASEC(ホランド理論)を、高校生向けにアレンジして紹介します。まずは、自分に近いタイプを見つけるところからはじめてみましょう。
以下に6つのタイプを紹介します。それぞれのタイプの説明を読み「最も自分に近い」と感じたタイプを選んでみてください。
複数当てはまっても問題ありません。しっくりくるものを選ぶのがポイントです。
【技術・ものづくりタイプ】
向いている進路や職業の例:機械科・工業系、エンジニア、整備士、建築、ロボット関係、製造、工具を使う仕事 など
【研究・分析タイプ】
向いている進路や職業の例:研究者、薬学・医学系、プログラマー、データ分析、理工学部、化学・生物系の大学 など
【芸術・表現タイプ】
向いている進路や職業の例:デザイン、イラスト、映像、ゲーム、アニメーション、広告、建築、アート全般
【人の役に立つタイプ】
向いている進路や職業の例:教師、保育、看護、心理、福祉、カウンセラー、接客業など
【リーダー・企画タイプ】
向いている進路や職業の例:ビジネス系、広報、経営、マーケティング、営業、プロデューサー職など
【コツコツ・安定タイプ】
向いている進路や職業の例:事務、経理、公務員、会計、データ管理など
Rタイプは、頭で考えるより、実際に体験したときの“感触”が進路を考える判断材料になります。そのため、インターンシップや施設見学、オープンキャンパスなど、実際に足を運んで体験してみることで理解が進みます。
またRタイプの人は、体を動かす部活や技能系の活動も得意分野のヒントです。「どのような環境で働きたいのか?」「どんな環境が好きか?」を考えると向き不向きが見えやすいでしょう。
資格・技術が強みになるため、工業系・専門学校も好相性です。機械・建築・製造など、具体的なモノに触れる経験が進路の決め手となりやすいです。
Iタイプはいわゆる「研究者肌」ともいうべきタイプなので、興味を持ったテーマをどこまで深掘りできるかが進路選択の鍵となります。
理科や数学など得意科目から自然と進路につながることも多いため、自分の学びたいことの専門性など、学部選びをじっくりと行うことが大切です。
研究者・エンジニアは多くの分野があるため、進路選択には情報収集が重要になります。実験・分析の経験が多いほど、進路が明確になりやすいでしょう。
芸術系のAタイプは、ただ考えているだけでは方向性は決まりません。実際に作ってみる、描いてみるなど、表現する経験が重要です。
表現の方法は千差万別ですから、まずはジャンルを問わず「何か作る」経験をしてみましょう。絵・デザイン・文章・写真・動画など、何が自分にとって心地良く楽しいのか試してみてください。
美大・デザイン系の学科は多いので、学科の違いを知る必要があります。SNSなどで好きな世界観を集めてみると、自分の方向性が見えてくることがあります。
また自分の作品を人に評価してもらうことで、自分では気づけない特徴や強みが見えてくるでしょう。
Sタイプは人との関わりの中で進路が形になっていきます。家族や友人の相談に乗ったことを振り返ってみたり、人が喜んでくれた経験を思い返すと、自分が嬉しい・楽しいと感じた進路の軸が見えてくるでしょう。
教育や医療、福祉など「人と関わる仕事」を幅広く調べると、しっくりくる職業が見つかるかもしれません。
またグループワークでの役割(調整役・聞き役など)も、進路のヒントになります。Sタイプの人は、ボランティア体験が最もわかりやすい自己理解の機会となるでしょう。
Eタイプは目標があるほど能力を発揮できるタイプです。ビジネスやマーケティングの分野は多岐にわたるため、「自分は何を実現したいか?」をぼんやりとでもよいので書き出してみましょう。
企画やイベント運営に関わると、自分の向き不向きがよく理解できるため、体育祭や文化祭といった学校のイベントは、積極的に運営側として参加することをおすすめします。
また発表や部活の役職など、人前で話す経験も進路を決める役に立ちます。大学のビジネス系学部や総合政策学部とも相性が良いでしょう。
安定した環境で能力を発揮しやすいのがCタイプです。手順通りに進めると成果が出やすい経験を思い返してみたり、数字や記録、管理業務に抵抗がないか確認してみると、進路の方向性が見えてきます。
経理・事務・公務員など「安定職」と呼ばれる職業を検討してみると、相性がよい可能性が高いです。
また緻密な作業が得意であれば、データ系の仕事も向いています。
いずれにしても「安定できる環境」を優先するとミスマッチが少ないでしょう。
あなたの想像する美大のイメージはどんなものですか?
「学費が高そう」「就職できなそう」…実はそうではないんです!
このメディアは、美大について知りたい高校生の皆さんに向けて、美大の魅力や美大生の将来性などを詳しくまとめています。
Aタイプ(アーティスティック)の高校生に多いのが、「絵が好きというだけで職業にできるかわからない」「デザインに興味があるが、どの学科が合っているのかわからない」「そもそも美大に行くべきなのか判断できない」という不安です。
芸術・デザインの分野は進路の種類が多く、方向性を決めるのは難しいものです。そこでおすすめしたいのが、実際に体験してみること。
たとえば、美大には以下のような学科があります。
これら学科の名前を見るだけでは、具体的に何を学ぶのかわからないことが多いでしょう。だからこそ、実際に足を運んでみたり、話を聞いてみたりすることが非常に大切です。
美術予備校では、無料の体験授業を行っていることがあります。絵を描いたことがなくても、デッサンやデザインの基礎を体験できるので、参加することで自分が求めていることが体感としてわかるでしょう。
絵やデザインが好きでも、本格的に習ったり描いたりしたことがないことで、不安を感じている高校生も多くいます。美術予備校は「ゼロから始める人向け」のクラスが整っているので、まったくの未経験から教えてもらうことができます。
美術予備校の講師や進路相談員は、美大のことを知り尽くしたプロです。そのため美大の違いや学科の特徴、卒業後の職業など、実体験として情報を持っています。
SNSなどやインターネットでは拾えない情報を、丁寧に教えてもらえます。

いくつ年齢を重ねても、向いている職業がわからないままの大人もたくさんいます。高校生のうちに自分に合った職業がわからないのは当然のこと、ですので「なんとなく好き」や「自分らしさ」を探してみましょう。
ここで紹介した職業診断で自分のタイプをあぶり出すことで職業選択の方向性が見えてくるかもしれません。
Aタイプの人には、”美大”という選択肢もあります。以下のページでは美大のことを詳しく紹介していますので、あわせて参考にしてください。