美大受験に適したデッサン用の鉛筆
美大受験でのデッサンで、鉛筆は欠かすことができない道具です。ここではデッサン用鉛筆の用途と、美大受験に適したデッサン用鉛筆の条件・削り方を紹介します。
デッサン用鉛筆の用途
デッサンで使用する際は、線を描くためだけでなく、濃淡を表現するため、影を表現するためなどさまざまな目的があります。そもそも鉛筆はインクのように紙にしみ込んだりするものではありません。あくまで粉であり、その粉が紙の繊維に絡みついて紙の繊維の中に鉛筆の粉が入り込むことで色がつく、という仕組みです。
その仕組みを利用し、強く書くとしっかりと粉が刷り込まれてはっきりとした線が描ける一方で、軽い圧で書くと柔らかい雰囲気が表現でき、デッサンにおける表現力を高めるために役立ちます。
鉛筆の芯は、黒鉛と粘度の割合で、硬さが異なります。芯の硬度は10Hから10Bぐらいまでの種類があるため、用途に合わせて選びましょう。
美大受験に適したデッサン用鉛筆の条件
硬度の違う鉛筆を数種類そろえる
デッサンでよく使用する鉛筆は、4Hから6Bぐらいまでを用意しておきましょう。デッサン時は中間ぐらいの硬度である3Bを主に使用する人が多いですが、試験時にもっとこうしたい、という表現が簡単にできるように、硬度の違う鉛筆を数種類揃えておくことをおすすめします。
よく使う硬度の鉛筆は数本用意する
美大受験時は、削っている時間がありません。削っている間に時間が過ぎ、思った仕上がりに到達しなかった…という失敗を避けるために、よく使う硬度の鉛筆は数本用意しておきましょう。
最低でも3本ぐらいは必要です。
デッサン用鉛筆の削り方
デッサン用鉛筆は、普通の鉛筆削りを使用することはほとんどありません。デッサンでは鉛筆の芯をより長く出す特殊な削り方をします。普通の鉛筆削りではなかなかできない削り方なので、カッターナイフを使用して自分で削るのが一般的です。
カッターナイフはどのようなものでも良いのですが、他の用途があるカッターナイフとは別に、鉛筆を削るためだけのカッターナイフを用意しましょう。
鉛筆の先端4~5㎝ほどを削り、芯は2㎝程度を目安として多めに露出します。芯がある程度出せたら、次は鉛筆の先を尖らせていきましょう。力を抜きながら、芯を削ぐようにして尖らせていきます。
そして最後に、さらに芯を露出させて仕上げます。先に芯を必要なだけ露出させてから芯を削ることもできますが、芯が多く出ている状態で先を尖らせるとなると、力が加わって折れる恐れがあるので注意してください。削り慣れてない間は、途中で先を尖らせてから芯を露出させる、という流れで行うと失敗が減らせます。
コツをつかむまでは削るのに時間がかかりますが、削ることに慣れると一連の作業がスムーズに行えるようになるでしょう。
まとめ:美大受験前にデッサン用鉛筆を準備しよう
美大受験でデッサンを行う際、道具の中でデッサン用鉛筆が何より大切な道具です。使いやすさや硬度の違いなどを踏まえ、自分のデッサン力が発揮しやすい鉛筆を準備しておくことをおすすめします。
受験本番前にさまざまなメーカーのものを試しておくと、より自分が使いやすいデッサン用鉛筆が見つかるでしょう。
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